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糖尿病の患者の皆様へ。新薬をご紹介します。

新しい糖尿病治療薬:DPP-4阻害剤

食事刺激によって消化管(小腸や大腸)から分泌されるインクレチン(ホルモン)は、すい臓に作用してインスリン(血糖値を下げるホルモン)を分泌を促進し、グルカゴン(血糖値を上げるホルモン)を抑制します。しかし、インクレチンはDPP-4という酵素によって2~5分で分解(働きを阻止)されてしまいます。

DPP-4阻害剤はこのDPP-4を阻害してインクレチンがすぐに分解されるのを阻止し、インクレチンの効果を長持ちさせます。インクレチンは血糖が高いときにしか働かないためDPP-4阻害剤による低血糖は起きにくいと言われています。

現在、4種類のDPP-4阻害剤が発売されております。
グラクティブ(小野薬品)、ジャヌビア(MSD)、エクア(ノバルティス)、ネシーア(武田薬品)

DPP-4阻害薬の適応となる方

糖尿病発症早期の、新たに薬物療法を始める患者の皆様には、まず検討されてよい薬だと考えます。この薬は、すい臓のβ細胞のインスリンを分泌する機能が残っていて初めて有効性が発揮できます。高用量のスルホニル尿素薬(代表例としてダオニール、グリミクロン、オイグルコンなど)を長期間内服していても良好な血糖コントロールが得られない方には効果は期待しにくいでしょう。

DPP-4阻害薬の内服の仕方

グラクティブ、ジャヌビアは一日一回の内服でよいです。
従来の経口血糖降下剤とは違って食事と関係なく使えるのが特徴です。毎日規則正しく一定した時間に内服してください。

DPP-4阻害薬の副作用について

DPP-4阻害薬を単独で使った場合には、低血糖はおこりにくく、患者さんからの副作用の訴えもほとんど経験しておりません。一般的には副作用の少ない安全な薬といえます。

ほかの血糖降下剤と併用するとき

スルホニル尿素薬(SU薬)を使っている患者さんがDPP-4阻害薬を追加する場合は、低血糖を防ぐために、SU薬を減量して併用を始めることが推奨されます。

 

最後に

糖尿病の患者さんとの遭遇は日常的なことです。
DPP-4阻害薬(インクレチン関連薬)は血糖が高いときだけに作用する、すい臓に無理をかけない画期的お薬と考えます。
今回、認可、発売されましたのでご紹介いたしました。

また機会を見て日常よく使われる興味あるお薬をご報告します。